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健康診断と人間ドックの違いとはDifference

健康診断と人間ドックの違いとは

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「人間ドックに興味があるけれど、毎年職場や自治体の健康診断に受けているから、あえて受けなくてもよいだろう」こんな考えをお持ちではありませんか?
健康診断と人間ドックはお互いに似ていますが、異なる特徴があります。

健康診断は一般的な検査

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健康診断は、健康状態の確認や生活習慣病の早期発見をするために行う検査です。健康診断には一般健診と特定健診があり、前者は全身の健康状態の一般的なチェックを行い、後者は生活習慣病のリスクを高めるメタボリックシンドロームに着目した検査を行います。

会社勤めの方の場合、労働安全衛生法に基づいて、社員の健康管理のために毎年健康診断が行われます。自営業や主婦の方は、お住まいの自治体の健診センターや提携医療機関で検査を受けます。

健診の検査項目は基本的な内容で、検査も1時間ほどで終わります。
  • 身長・体重・腹囲
  • 血圧測定
  • 視力検査、聴力検査
  • 心電図検査
  • レントゲン検査
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 問診と診察

人間ドックは病気の早期発見

人間ドックは健康診断では行わないような精密検査を行います。「一日ドック」というプランもあるように、人間ドックでは全身をくまなくチェックします。人間ドックも健診と同じように、病気の早期発見を行うためのものですが、検査項目が多いので、健康診断では見つかりにくい病気を見つけるのに役立ちます。

健康診断が法律によって受ける義務があるのに対して、人間ドックは本人が自主的に受ける検査です。そのため、検査料金は全額自己負担になるため、人間ドックの費用は高額になる傾向があります。自治体によっては、人間ドックの検査費用に補助金を受けられるケースもあるので、確認してみるのもおすすめです。

どちらを受けるべきか

大谷院長
生活習慣病や病気の早期発見に役立つ健康診断と人間ドックですが、どちらを受けるか迷う人もいるでしょう。基本的に、健康診断は全身の健康状態を確認するために、毎年受ける必要があります。

会社勤めの方の場合、指定の業務時間内に検査を受ける必要があるので、健康診断が受けられなかったという例は少ないでしょう。ただし、自営業や主婦の方は、自治体からお知らせが来ても、そのまま放置してしまう例が少なくありません。日々の健康状態を振り返るためにも、地域の健康センターや提携医療機関で必ず健康診断を受けることが大切です。

人間ドックは健康について関心の高い方や、経済的に余裕がある方が受けるイメージを抱く人が多い特徴があります。人間ドックで可能なことは、健康診断では分からない病気の早期発見が可能です。健康診断の検査だけでは心配な人は、人間ドックで定期的にチェックするとよいでしょう。

当クリニックでは人間ドックのオプションコースもあるので、自分の気になる病気の有無について調べることも可能です。生活習慣や家族歴などから、将来かかる心配のある病気がある人は、定期的に人間ドックを受けることを検討してみてください。
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